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 この環境教育イベントは、当NPO法人が主体となり、千葉県市原市にある平和園様のご協力によって、身近な自然と親子で触れ合う環境教育イベントを目的としたものです。

 児童だけでなく、コスモ石油千葉製油所社員、当NPO関係者、環境ベンチャー企業など様々な関係者が融合し、園庭の樹木を活用した新しい形態の環境教育をテーマとした教育イベントを2003年5月17日に行いました。

 今回のイベントは、コスモ石油株式会社様のグループ企業である「コスモ総合開発株式会社様」からの当NPO法人への協賛金を活用させていただき、実施したものです。

(ご留意事項:2007年3月末現在、コスモ総合開発株式会社様は、 コスモビジネスサポート株式会社へ社名変更されています。)

 日時: 2003年5月17日 午前10:00〜15:00
 場所: 社会福祉法人 星光会 児童養護施設 平和園
住所 千葉県市原市島野733-1 TEL 0436-21-1674
 目的:  コスモ石油の社員が児童と一緒になってサクラ再生に参加し、自らの力でサクラを回復させます。
 病気になっている木、枯れそうな木の現状を園児に伝え、今まで意識しなかった樹木に目を向け、樹木も生き物であることに気付いてもらいます。
 自然が果たす役割を伝えることによって「自然と人間の関係」に気付いてもらいます。
 イベントを通じて、「企業社員との今までに無かった新しい触れ合い」の場を提供し、イベント後の「新しいつながり」のきっかけを創りあげます。
 対象: 平和園児童・コスモ石油社員
 協力者: コスモ総合開発株式会社コスモ石油株式会社グループ企業)
NPO法人グリーン・エンバイロンメント
サン・アクト株式会社(環境ベンチャー企業)
 内容:  まず、児童とコスモ石油社員が少しでも打ち解けられるように「人とふれあうプログラム」をして仲良くなります。
 仲良くなったところで、大人も子供も混ぜて、小グループを作り樹木保護作業に参加します。(当NPOがお手本を見せてから、みんなで相談しながら作業します。)
 午後からは、本格的な樹木保護作業にコスモ石油の社員も加わって実施します。樹木を通じた様々な体験・参加型イベントを実施

キャッチ ジャンケン ジャンケン
 アイスブレイク:キャッチ

「キャ・キャ・キャ・キャット!!、間違いです。キャットは猫です、捕まえたり、逃げたりしたらだめですよ〜」。さぁもう一度、「キャ・キャ・キャキャッチ!!!」。「あ!捕まったぁ」「あー危なかったぁ」。このような感じで輪になって初対面同士の心をまず開いていった。
 アイスブレイク:体でジャンケン

「次は、体を使ったジャンケンをしま〜す。隣の人とペアになってくださ〜い」。「えぇ〜っと、一つはカメハメ波みたいなのと、胸の前でクロスするのと・・・」。体と頭を使ったジャンケンでさらに交流を深めていく。
 アイスブレイク:初めての人と

「せ〜の、ジャァ〜ンケ〜ン・・・あぁ〜いこでぇ・・・きゃぁ勝った!!ぎゃぁ負けたぁ!!」。このような形で初対面のコスモ石油社員と児童は触れ合っていった。
パン、パン ワムサム 野球
 アイスブレイク:徐々に複雑に

「パン!」(自分の手と手をたたく)。次は「パン!」(自分の手と相手の手を合わせる)。次は「パンパン!」(自分や相手と)。掛け声に合わせて、複雑なやりとりを二人でやっていく。
 アイスブレイク:屋外に出る

ワム(自分の膝を触る)、サムサム(左の人の膝を触る)、ワムサムサム、グイグイグイ(右の人の顎を触る)、ワムサムサム、アラーメンアラーメン、グイグイグイ、ワムサムサム。室内で心も体もほぐれた時点で屋外でさらに続けた。
 アイスブレイク:屋外で勝負の無い野球

2グループに分かれての野球。普通と違って、攻める方は、バッターがニワトリの人形を遠くへ投げて、味方が小さく輪になり周囲を回る。相手は、一列に並んでニワトリを送るというゲーム。体全体を使うゲームでアイスブレイクは終了。
聴診器 導入説明 模範演技
 サクラ再生作業:聴診器で

はじめて、サクラに聴診器で音を聴く児童。何かが聞こえたはず。サクラも人間と同じで生命を持っていることを知らせるための導入部分。ここから、サクラの再生作業体験へ。
 サクラ再生作業:まず説明

「ドクターはっぱ」が、児童達やコスモ石油社員へ説明。命を持ったサクラが、実は元気でないことをみんなに理解してもらう。そして元気にさせる様々な作業をみんなと共に行うことを宣言。「さぁ、みんながんばろう」と。
 サクラ再生作業:傷口の説明

まずは、ドクターはっぱのスタッフ達が、「ここにサクラの傷口があるんだよ」と説明。人間と同じで、サクラもケガをしているということだけでも児童達は驚いていた。
サクラの根 サクラの根を触る 枯れ枝の観察
 サクラ再生作業:サクラの細かい根

この写真ではわかりにくいが、NPOスタッフが、サクラの根を見つけた。大きな根ではなく、こんな細かい根が土の中の養分や水分を吸収していることを説明。
 サクラ再生作業:根を触ってみる

実際に、細かい根を触った児童。このイベントならではの瞬間だ。生まれて初めて、サクラの根を触った経験。体験から、何かが、児童達の心に生まれることを夢見て。
 サクラ再生作業:枯れ枝を観察

次に、予め切っておいた枯れ枝を観察。日頃、気にしていないサクラに多くの枯れ枝があることに驚く。サクラの傷口、細かい根、そして枯れ枝。導入は終了し実際の体験へ。
土壌改良の実演 土壌改良資材投入 土壌改良資材投入仕上げ
 サクラ再生作業:土壌改良模範演技

まずは、スタッフが、サクラにおいしいご飯をあげようということで、根元の土を掘り土壌改良のやり方を実演。児童達も、まさかこんなに大きな穴を掘るとは、想像もしていなかったようだった。
 サクラ再生作業:リサイクルも

環境にやさしい土壌改良資材投入後、平和園の食事で使われた野菜の皮なども穴に入れる。そんなリサイクルに、児童達だけでなくコスモ石油の社員も驚いていた。
 サクラ再生作業:安全な資材投入

最後に微生物など環境にやさしい資材を投入。農薬や化学肥料ではない、誰でも安心して触ることができる資材。だからこのイベントも実現した。
全員で土壌改良開始 土壌改良堀穴 児童単独で穴を掘る
 サクラ再生作業:体験開始

さて、児童達やコスモ石油社員が主役になる体験開始。小さなスコップを持って、サクラにおいしいご飯をあげようとまずは穴を掘った。
 サクラ再生作業:協力して穴を掘る

サクラの根元には穴を数ヶ所、掘る必要がある。別のグループでは、児童とコスモ石油社員が協力し、こんなに大きな穴を掘ってくれた。
 サクラ再生作業:児童だけで

児童だけで穴を掘っている風景。平和園には様々な世代の児童達が暮らしている。多様な世代の児童達が共同で一つの目的を達成しようとしている。初めての体験から何かが、見えたと思う。
石油社員の穴掘り風景 土壌改良資材投入後の埋め戻し サクラの切口の再剪定
 サクラ再生作業:石油社員も奮闘

こんな感じで、各グループとも穴を掘っている。コスモ石油社員も汗を流しながら、悪戦苦闘。児童だけでなく、社員も体験から、何かを得たかもしれない。
 サクラ再生作業:土壌改良終了

土壌改良の作業は終了。穴を埋め戻し、次の作業準備へ。初めての土壌改良という作業体験。自分がサクラを助けた第一歩。これからのサクラの成長が楽しみだと考えているだろう。
 サクラ再生作業:切口の保護

次は、枯れているサクラの切口を、もう一回、切りなおす作業。専門的には、切口保護という。サクラも人間と同じで、傷口には、何かを塗って、外界から保護しなければ様々な病原菌が入る。スタッフに切り方を教えてもらう。
切口保護材の塗布 石油社員による切口の保護 作業全体風景
 サクラ再生作業:切口に塗布する

切りなおした後に、ワサビの抗菌作用を利用した保護材を切口に塗布する。こちらも農薬ではなく、ワサビという安全な材料。土壌改良も切口の保護も、すべて安全で環境に考慮したものが、このイベントでは使われている。
 サクラ再生作業:社員も塗布する

コスモ石油社員も、初めての経験だが、サクラの根元の大きな傷口にワサビの保護材を塗布した。こんな風景が、あちこちで見られた。彼女は、このイベントでは、「塗り塗り部隊」と楽しく呼ばれ、十数カ所は、塗っていた。
 サクラ再生作業:全体の風景

知識からでなく、まず体験から、そしてその体験から知識を得ていくことが基本だ。頭で考えるよりも、まずはやってみる。知識だけでは、みんな同じレベルでしか変われない。だが、体験なら、一人一人、得るものが必ず違う。
記念撮影
 サクラ再生作業:記念撮影

最後に記念撮影。今回、体験し、それぞれ何か得たものが、きっかけとなり、明日から、児童達だけでなく、石油社員も身の回りの樹木や、もっと大きな意味での地球環境や社会環境に目を向けてくれればと思っている

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