研究開発の目的
(以下、法人格を取得するために申請した設立主旨書原文です。)
現在、我が国では、多くの企業や団体が「Ecology」(自然環境の保全)をテーマにさまざまな活動を行ってきており、環境意識は一層の高まりを見せております。
このような社会的背景の中で私たち「グリーン・エンバイロンメント設立準備会(旧・環境緑化21世紀研究会)」は、「環境問題」を人間環境や社会環境などを含めた「Environment」(人間の精神に影響を与える環境)として捉え、今日まで活動してきました。
それは、「Environment」という観点の「環境問題」が改善されなければ、最近深刻化している学級崩壊や、青少年による凶悪犯罪の増加など、荒廃した社会も改善されないと考えているからです。
具体的な活動としては、樹木の保護に力をいれてきました。樹木は、我々の身近に存在し、誰からも愛されています。また大地に根をはり、数十年から数百年も生き続けているその姿は、人々の心に安心感を与えるという不思議な魅力を持っています。その樹木の保護、育成を中心とした環境緑化事業を公的機関に依存するのではなく、民間の企業や団体に対して教育的要素を取り入れた社会貢献活動として提案し、サポートしてきました。
ところが、私たちの街を見渡せば、まだまだ樹木は「街の飾り」としての要素が強く、樹木の保護、育成という点においては全く疎かにされており、さまざまな人的要因(知識不足による間違った樹木管理など)によって、多くの樹木は衰退傾向にあるのです。このような状況を鑑みれば、少数派の力よりも、もっと大きな組織力が必要です。
そこで環境緑化活動に賛同するたくさんの人々が、自らの手でこの衰退した樹木を回復させたり、緑化活動に参加したりできるシステムを作り、活動を推進してゆけば「Environment」という観点の「環境問題」が効率的に改善されると確信しています。
また、樹木に関する学術専門家や環境教育に関する専門家の協力のもとに学校教育から企業経営まで、あらゆる分野において環境に関する啓蒙活動を行うことは、健全な社会環境を構築する上で大変有意義なことであると考えます。
このような趣旨から私たちは、心の豊かさを実感できる社会を構築することを目指し、特定非営利活動(NPO)法人を設立することとしました。 |