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 企業の社会・環境貢献活動とは
 社会貢献活動と環境貢献活動は同じではないでしょうか?

 多くの企業が環境貢献活動や社会貢献活動を実施しています。しかし、我々は、「環境貢献活動と社会貢献活動は、ほぼ同じコンセプトであるべきだ」と考えています。

 環境貢献は、自然の回復や環境教育、社会貢献は、メセナ的な活動や地域社会への貢献といった活動がなされていますが、様々な企業が環境貢献活動を行っても、人間や社会が変わらない限り、すぐに地球環境は悪化します。これは、昨今、急速に増加した青少年の犯罪や、若者達の行動を見ていれば、明らかです。

 よって、環境貢献活動という活動目的には、「必ず、自然の回復といったコンセプトだけでなく、地域や家族といった人間社会も視野に入れた活動を実施すべきである」と我々は、考えています。

 社会・環境貢献活動は、あくまでもきっかけづくりである。

 我々が主張する環境貢献活動を実施しても、限界があります。環境貢献活動を体験した参加者にとっては、一日だけのイベントに終わってしまう、あるいはそう捉えられてしまう可能性があるということです。

 環境貢献活動は、あくまでも、参加者に対する意識の変化をもたらす機会の一つと考えるべきです。活動に参加するのではなく、まず、体験から入り、そこから何かを感じ取ってもらうものであると考えます。

 これは参加者それぞれ、感じ方は違います。

 ポイントはイベント後です。参加者それぞれに感じ取ったものを、いわゆるきっかけをいかにして参加者が目に見える行動に移していくかが重要となります。例えば、「イベントに参加した親子が、イベント後にどういった会話をしたか、あるいはどういったことを行動に移したかにまで、着目すべき」です。逆に、何もなされなかった場合、環境貢献活動ではなく、単なるイベントでしか無かったということと同じになります。

 企業社員は主催者ではなく、参加者であることを忘れずに

 「企業社員も参加者の一人」です。「イベントに参加した社員が、何かを感じ取り、行動に起こさない限り、イベントとしては成功ではありません。」環境貢献活動を実施する側という立場でなく、参加者以上に、そこから何かを得ようという意識で臨むことが、前提であり、そして、それが、本当の社員参加型環境貢献活動であると考えます。

 企業の社会・環境貢献活動をふまえた「環境教育」とは
 環境には、自然環境だけでなく、人間環境・社会環境など様々な「環境」があります。特に、いわゆる大気汚染等の環境問題が発端となった環境教育は、自然環境の改善等を教えることにとらわれがちです。

 上述の「企業の社会・環境貢献活動」を考慮し、我々が今回、定義した「環境教育」とは、以下を示します。

1)自然環境だけでなく、人間同士の関係、人間と地球の関係など、様々な「関係」に焦点を当てる。
2)一方通行の教育ではなく、「共に育む」、いわゆる「共育」という視野に立つ。
3)上記を総合し、「関係共育」という視点で、環境教育をとらえる。
4)特に明確にこれを学ぶ・教えるという考えではなく、体験から入り、五感から何かを感じとってもらうことを出発点とする。

 企業参加型環境教育イベントの基本コンセプト
 今、多くの人々や企業が、環境問題を真剣に受け止め、「地球温暖化防止」や「資源の再利用」など、様々な大きな取組みを行っています。これらの企業活動の応援だけでなく、一人一人の人間ができる最初の一歩は何か? それは、「我々のすぐ近くにある自然を、もう一度、見つめ直し、親子や地域の方々と、社員が共同で、少しずつ、一歩ずつ、改善していく」ことであると考えます。

 基本コンセプト

 我々が思う企業の社会・環境貢献活動のあり方及び環境教育の定義に基づき、下記のスキームを基本コンセプトと設定し、社会貢献活動プログラムを構築しました。

1)身の回りの自然として、誰もがわかりやすく感動を共有できるサクラを対象とする。
2)親子や地域住民の参加・体験型プログラムとする。
3)社員の皆様は、主催者としてではなく、親子・地域住民と同じ立場で、参加する。

 プログラムの目的

 さらに、下記の点を参加者に伝える「きっかけづくり」を目的としたプログラム内容としました。

1)すぐそこにある樹木は、最も身近な生命の一つで、生き物であるということ。
2)その最も身近な樹木が想像以上に、衰退しているということ。
3)今回のイベントを通じ、自然を通じた新しい形での親子の触れ合いを体験し、イベント後も家族で共有し続けていただくということ。
4)上記3点について、石油社員の皆様へも参加者の一員として、同様に伝えていくきっかけづくりを目的とするということ。

 各参加者及び関係者の役

 主催する企業によって、参加者・関係者は異なる場合はありますが、基本的な参加者・関係者の役割を下記のように設定しました。

1)子供:参加者であり、プログラムの中心を体験する役割を担う。
2)両親:参加者であり、子供と同じ内容を体験する役割を担う。子供と同等に重要である。
3)社員:参加者であり、前述の定義・基本コンセプト・目的等を十分に理解し、プログラム推進を担う。
4)NPO・学生ボランティア:プログラム推進が円滑になるための、裏方の役割を担う。

 名称

 基本コンセプト・目的に基づき、企業参加型環境教育イベントの名称を以下に統一し、実施しています。

 はじまりは一本の木から・・・「こころ」を取り戻す。

 企業参加型環境教育イベントの特徴・メリット
 企業の社会貢献活動などの位置付けでNPOにイベント協賛金という形で寄付し、NPOはこの費用でイベントを運営するもので、参加者である親子などに参加費用が一切、必要の無いイベントが実現できます。

 これはNPO・教育現場・一般市民が関与し、企業の費用負担で実現できるという環境教育推進法が制定したスキームを達成したものであるとも言えます。

 また、保育園・小学校など教育現場には必ずあるサクラを対象とすることで、イベント場所が容易に設定できるだけでなく、数十年、生き続けるサクラは、イベント後の参加者(子供・両親・企業社員)による花見などNPOが関与せずに、単独で継続的なイベント実施が可能となります。

 また、間接的な社会・環境貢献活動ではなく、企業社員が環境教育イベントに参加することで、今まで以上に一歩踏み込んだ関係の構築が達成でき、将来的なロイヤルカスタマー構築の発端となるイベントとして位置づけられます。

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