腐朽部分削り取りと保護資材塗布

まずは安全確認と道具選びから・・・

腐朽処置は、危険を伴う場合も多いので安全性の確保には十分に留意してください。次に、切れ味の良い鋸・剪定鋏・ナイフ等を用意してください。使用後は病原菌が付着している場合があり、消毒も必要です。

切断面は平滑に、塗付は直後に行う。

切口周辺はできるだけ切断面が平滑になるよう丁寧に切除してください。また、切断面を放置したままだと、切断面の細胞が死んでしまい、癒合組織の成長が遅れます。よって、処置後、すぐに塗布してください。


STEP 1:処置前

幹表面が変色しており、樹皮内部が腐朽していると思われる。
処置前/2KB

STEP 2:腐朽部分の削り取り

中心の腐朽部分だけでなく健全な部分まで、ある程度大きめに削り取る。
削り取り/2KB

STEP 3:切口の処置

切口断面を《樹木専用ナイフ》で直角にすることでカルスの育成が促進される。
切口処置/2KB

STEP 4:保護資材の塗付

処置後はすぐに《「樹木の味方」》を塗付。処理した周辺も大きめに塗付する。
塗布/2KB

MEMO

《「樹木の味方」》や他の塗付剤の効果を最大限に発揮させるために、次の事項は必ず守って下さい。(どのような塗付剤でも基本的には同じです。)

  • 削り取った周辺の切口は必ず木質部に対して直角になるよう丁寧に仕上げる。
  • 腐朽部分の削り取りが終わり次第、すぐに塗付する。
  • 処理した周辺も含めて大きく塗付する。

※処置前に、《「樹木の味方」取扱説明書》《ナイフ取扱説明書》を必ずお読み下さい。

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