樹木保護資材「樹木の味方」取扱説明書

(1)ご使用の前に、この取扱説明書を必ずお読みいただき、正しくお使い下さい。(2)お読みになった後は、大切に保存して下さい。(3)作業担当者の方は、作業前に必ずお読み下さい。


《樹木の味方のご案内》もご覧ください。

特長

切口・傷口は病害虫の侵入口に

外界からの様々な病害虫は、剪定や風害で生じた切口や傷口から侵入し病害や腐朽の原因となります。一度侵入すると樹勢が衰え、腐朽が始まり最終的に樹木が枯死する場合もあります。切口や傷口は放置せず、すぐに「樹木の味方」を使用して下さい。腐朽部分は完全に削り取り、すぐに塗布することで腐朽拡大を防止します。

農園から公園まで

庭木・街路樹・果樹の剪定痕や切口・腐敗部等に「樹木の味方」を塗るとその塗布膜が人工樹皮の役目を果たします。また雨水の侵入を防止するため内部からの腐敗やキノコなどの発生は起こりにくくなります。農園から庭・公園の樹木全般に応用できる樹木保護資材としてお薦めいたします。

安全で長持ちする

「樹木の味方」は農薬ではありません。安心してお使いいただけ樹々に影響を与えません。使い方は簡単で、剪定痕・切口・被害部等のうえから塗布するだけです。年に2、3回の手入れだけで済み、しかも一年中、周囲を気にせず使えますので公共施設でもいつでも塗ることができ大変便利です。

まずお読み下さい。 使用上、保管・取扱上の注意

使用上の注意

  • 塗布はできるだけ天気の良い日を選び、冬は日中に塗るようにして下さい。
  • 使用前には容器の中身をよくかき混ぜてからご使用下さい。
  • 水で薄めたり、他のものを混入させないで下さい。
  • 剪定および処理後にすぐ塗布して下さい。
  • 使用する刷毛やバケツ等は清潔なものを使い、使用後は必ず水洗いして下さい。
  • 万一、口に入った場合は水ですすぎ、眼や手肌に付着した場合は、すぐに水で洗って下さい。

保管および取扱上の注意

  • 小児の手のとどかないところへ保管して下さい。
  • 直射日光をさけ、なるべく涼しい所に保管して下さい。(凍結にご注意下さい)
  • 誤用をさけ、品質を保持するため、他の容器に入れかえないで下さい。
  • 使用後は容器のふたをしっかり締めて保管して下さい。
切口保護について よく読んでご使用下さい。

(1)安全を確保した後、枝の切口及びその周辺をていねいに仕上げ、切除する。

  • 安全の確保:高所作業など危険を伴う場合が多いので安全性の確保には十分に留意する。
  • 切れ味の良い道具・常に消毒:切れ味の良い鋸・剪定鋏・ナイフ等を用意する。使用後は病原菌が付着している場合があるので健全部分の剪定等に使用する場合は、その都度消毒する。
  • 切断面は平滑に:剪定や病枝処置による切口はできるだけ切断面が平滑になるよう丁寧に切除。

■切口の切断面を平滑でていねいに仕上げる。■

樹木の自然治癒力により、切除後は切口を覆うように切口周囲から新しい細胞が成長していきます(カルスの成長)。これは人間がけがをした場合、自然に傷口がふさがっていくことと同じです。この際、樹木の切口切断面が粗雑な状態であると、細胞の成長が遅れます。これも人間がけがした際の傷口が複雑であればあるほど傷がふさがりにくいことと同様です。
よって、切れ味の良い道具を使用し、できるだけ切口の切断面が平滑に仕上げることが樹木の再生、保護に必要となります。

(2)よくかき混ぜ、清潔な刷毛で処理箇所とその周辺5cm程度に塗布する。

  • よくかき混ぜる:塗布前には必ずよくかき混ぜて下さい。表面に何か浮いている場合があってもそれをかき混ぜていただくことにより品質には何ら関係ありません。
  • 清潔な刷毛:他の用途で使用した刷毛でなく、水洗いした清潔な刷毛をご使用下さい。すぐに塗布:剪定や病枝処置後は、切口をそのまま放置せず、できるだけ早く塗布する。
  • 大きく塗布:切口切断面だけでなくその周辺5〜10cm程度に大きく塗布して下さい。密閉し安全な場所に保管:使用後、すぐにふたをしてしっかりと密閉し小児の手の届かないところへ保管して下さい。
  • 病枝は必ず焼却:多くの病気は菌によって発生するため、病枝を放置しておくと感染源となり、菌が飛散し、他の樹木への二次感染の恐れがあります。切除した病枝は細かくし必ず焼却して下さい。

■すぐに塗布し、切断面だけでなく周囲も大きく塗布する。■

上で述べたように、樹木の自然治癒力が、切口を覆うように新しい細胞を成長させます。この際、切口切断面を長時間放置したままだと、切断面の細胞が死んでしまい、カルスの成長が遅れます。よって、切断後はできるだけ早く切口に塗布することが必要となります(5分以内)。また、空中には様々な病原菌が浮遊しており、早急な保護が大切です。そのためにも、作業を剪定・処置と塗布の2つのパートに分け、剪定後に別の人間がすぐに塗布していくような作業体系を準備しておく必要があります。
また、新しい細胞は切断面の周囲から発生していきます(樹皮周囲部から)。また、太陽光等によるひび割れも切断面の周囲から発生することが多く、切断面だけを塗布するのでなく、周囲も含め大きく塗布することが必要となります。

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