樹勢衰退状況の調査:
全調査木について樹幹の胸高直径(胴周囲)、樹高、樹冠径(長径・短径)、病害(子のう菌類および木材腐朽菌類)の発生位置と程度、切除された枝の直径・数、折損・枯損枝の数を調査した。また、写真撮影により、満開時期に各個体の開花状況を調査した。
一方、新葉が完全に展開した初夏に、ランダム抽出した170個体について、以下の「樹勢評価基準」の各項目評価点の合計点にもとづき、樹勢をA,B,C,D,Eの5ランクに分類した。
微生物害(病害)調査
(1)子のう菌類による病害調査
てんぐ巣病、枝がんしゅ病などいずれの病害も、未発生(0)、1-2本の枝が罹病(1)、2-3本の枝が罹病(2)、4-5本の枝または大枝全体が罹病(3)、樹冠全体が罹病(4)の5段階に分類した。
(2)担子菌類(木材腐朽菌類)による腐朽病害
ベッコウタケ、コフキサルノコシカケなどの木材腐朽菌は子実体発生位置と子実体数を記録した。
(左写真はテングス病罹病枝) |