まず、私たちの考えを知ってください。

■なぜ、樹木は衰退していくのか。

■原因@:切口や傷口が保護されていないため

健全な樹木も剪定や風害によって切口や傷口が生じます。これらが外部からの病害虫の侵入口となる場合が多く、一度侵入すると何らかの影響を樹木に与え、最終的には樹勢が衰退し、最悪の場合、枯死することもあります。

※写真:切口からの腐朽菌侵入による枯死枝

枯死枝/6KB

■原因A:土壌が悪化しているため

長いあいだ手入れされていない土壌は、樹木にとって極めて悪環境な状態です。また、踏圧による土壌の硬化(人間が根元周辺を通ることで土が踏み固められる)や、病害虫の土壌への侵入、環境の変化によって土壌がやせるなど土壌の悪化には様々な要因があります。

※写真:根頭ガンシュ病

根頭ガンシュ病/5KB

■どうすれば、樹木の衰退は防げるのか。

■健全な樹木の状態を保持していくには

剪定の後や傷口を見つけた時にはすぐに保護資材で、外部から樹木を保護することが重要です。また、各種資材を使用し、バランスの良い土壌に向上・維持させていくことも必要となります。

※写真:切口への保護資材塗布

保護資材塗布/3KB

■樹勢の衰えた樹木を回復させるには

花つきが悪い・葉の色が黄色くなっているなど、樹勢衰退の原因は、病害菌の侵入による腐朽進行や空洞化、土壌の悪化などです。腐朽被害の場合、腐っている部分を削り取り、防菌処置を行い、保護資材を塗付しておきます。さらに土壌改良を並行して行い、樹木が本来望んでいる生態バランスに整えていきます。

※写真:腐朽部分の削り取り

削り取り/9KB

■基本的な考え

■地球環境に影響を与えない。

使用する資材は、微生物や天然の植物抽出液など環境にできるだけ影響を与えないものです。異質な無機物(幹の空洞へのウレタン処理等)の利用は、長期的には大きな影響を樹木に与えると考えるからです。また、人通りの激しい公共施設での作業など人間に害を与えない資材の使用が求められていることも理由の一つです。

■樹木にとって最適な自然の生態バランスを

栄養を与えることが樹勢回復・向上をもたらすとは考えません。樹木にとって最適な自然バランスを樹木自身が取り戻すことで、長期間の樹勢維持・向上が達成できます。よって、この自然の生態バランスを取り戻す手助けが樹勢回復作業の最大の目的です。このように、環境や樹木にとって悪い影響のない資材を使用し、最適の自然生態バランスに整えていくことが、当社の樹木保護作業の基本的な考えです。

※写真:土壌改良(根元に資材を埋める)

土壌改良/5KB

■従来の手法との違い

  • 殺菌・殺虫といった薬剤でなく、防菌・抗菌・忌避を目的とした資材を使用します。
  • ウレタンなどを腐朽処置に使うのではなく、カルス(新しい樹皮)の育成を目的とした処置を行います。
  • 化学肥料で栄養を施すのではなく、微生物の活性化で自然の形に土壌を整えていきます。

従来の手法との比較/8KB

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