腐朽処置

ここでは、腐朽拡大防止と樹形の維持を考慮した腐朽処置の一例として、腐朽しやすく、被害が樹勢に大きな影響を与えるウメの腐朽処置を一例としてあげます。

腐朽部分の削り取りについては、各種理論があり、手法に対する議論があるかと思います。当社手法に対する助言をお願いいたします。


一見すると樹皮が幹全体を覆っており、健全に見えたが、切口からの腐朽が多く見られ、腐朽がかなり進行していると判断し、《樹木専用ナイフ》で、処置を実施した。
幹切口が腐朽している/5kb
幹切口の腐朽・枯死
幹腐朽部分の削り取り/6kb
腐朽部分削り取り
腐朽が進行している/6kb
腐朽進行の状態
腐朽は幹全体に拡大、根元部分まで進行しており、幹の左半分は枯死していた。樹形の維持を考慮し、幹左側を残す。幹右側への腐朽拡大・雨水溜まり防止を意識した腐朽部分削り取りを行う。
腐朽はさらに拡大している/6kb
腐朽の進行・拡大
根元も腐朽している/6kb
根元部分の腐朽状況
水の流れを考慮し削る/6kb
雨水の溜まり防止を考慮
腐朽部分削り取りは幹左側すべてに及んだ。幹右側へのこれ以上の腐朽を防止するため、削り取り後、すぐに《「樹木の味方」》を塗付し保護しておく。
処置終了/6kb
削り取り後全景
保護資材塗布/6kb
保護資材塗付
作業完了/6kb
作業終了後

MEMO

  • ウメは腐朽が生じやすいと同時に腐朽進行が早く、日頃から剪定後は切口を必ず保護し、腐朽菌等の侵入を防止することが必要です。
  • 万一、腐朽が発見された場合、被害の拡大を防止するため、腐朽部分削り取りを行い、同時に保護資材を塗布し腐朽拡大を防ぎます。
  • 腐朽部分の削り取りは、ウメの場合、樹形は重要な要素となるため、将来の樹形を考慮した削り取りや枯死部分切除など、多くのノウハウが必要となります。

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