樹木保護とは
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■樹木保護の定義 私たちが提唱する「樹木保護」とは、樹木の保全と樹勢の回復の2つから成立しています。
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■樹木の保全:健全な樹木の状態を保持・保全する 健全な樹木も剪定や風害により切口や傷口が生じます。これらの傷口が外部からの病害虫の侵入口となる場合が多く、一度侵入すると何らかの影響を樹木に与え、最終的には樹勢が衰えはじめます。 さらに、長期間にわたり手入れがなされていない樹木の土壌は、樹木にとって極めて悪環境な状態となります。 よって、「樹木の保全とは、病害虫の侵入口となる樹木の切口や傷口の保護や、土壌をさらに改良し樹勢の向上を促すことによって、健全な状態を維持していくこと」をいいます。 剪定の後や傷口を見つけた時にはすぐに塗布資材を使用し、外部から樹木を保護することが重要です。また、各種資材を使用し、バランスの良い土壌に向上させていくことが必要となります。 |
■樹勢の回復:樹勢の衰えた樹木を回復させる 樹木の樹勢の衰え(花付きが悪い・緑の葉が黄色くなっている等)の原因は、切口や傷口からの病害虫の侵入による腐朽、あるいは土壌がやせていること等が挙げられます。 この場合、腐朽部分や被害部分を完全に削り取り、防菌処理を行います。樹木にとっては、樹皮を剥がされたことと同じで削り取った部分を塗布資材で保護することがその際に不可欠となります。また、各種資材を使用した土壌改良作業を並行して行い、樹が本来望んでいる生態バランスに整え、樹勢回復を促します。 よって、「樹勢の回復とは、腐朽部分を削り取り、その箇所を外部から保護し再発を防ぐことや、悪化している土壌改良を並行して行い、樹勢の回復を促すこと」をいいます。 |
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