樹木保護作業について

■基本的な考え

私たちが実際に行う樹木保護作業では、以下の基本的な考えに基づき、作業を行っています。

  • 作業で使用する資材はできるだけ地球環境に影響を与えないものとする。
  • 樹木自らが本来、保有する自然治癒作用を引き出し、最適な自然の生態バランスを取り戻すことを最大の作業目的とする。

私たちが使用する資材は、すべて微生物や天然の植物抽出液など環境にできるだけ影響を与えないものです。樹木にとって異質な無機物(幹の空洞へのウレタン処理等)を使用することは、長期的には大きな影響を樹木に与えると考えるからです。

また、人通りの激しい公共の場での作業も多いことから、人間に害を与えない資材の使用が求められていることも理由に挙げられます。

次に、私たちは、樹木にとって栄養を与えることとが樹木の樹勢回復・向上をもたらす最大の要因であるとは考えません。樹木が望む最適な自然バランスを樹木自身が取り戻すことにより、長期にわたる樹勢維持・向上が達成できます。よって、この自然の生態バランスを取り戻す手助けが樹勢回復作業であると位置づけています。

このように、環境や樹木にとって悪い影響のない資材を使用し、樹木が望む最適の自然生態バランスを整えることが、私たちの樹木保護作業の基本的な考えです。


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